ありのままに見る

はいさぁ~い中部

2011年03月27日 12:23

家庭倫理講演会
~じっと見つめる~

 平成23年度家庭倫理講演会は3月20日(日)嘉手納町文化センターで開催され、785名(内未会員359名/前年比で183名増)の参加者があった。まず、比嘉富美男会長のあいさつの前に、東北関東大震災で犠牲になった方々へ黙とうを捧げた。あいさつの中で比嘉会長は「じっと見つめる」という講演会のテーマにあるようにじっと見つめることで本質的なものが見えてくる。自然への畏敬と感謝が芽生えると語った。続いて、来賓を代表して嘉手納町の當山宏町長は「この講演会が参加された皆さんの家庭づくりに寄与されることを祈念する」とあいさつを述べられた。
 実践報告は具志川支部の親田多美子さんで~朝起きの実践が我が家を幸せに導く~と題して、ぎすぎすしていた家庭が、朝起きの実践で今では老人は家の宝のごとく和やかな家庭になったと報告した。

 実践報告する親田多美子さん
 講演に先立ち田島康賢管区長(普及開発部 北海道・東北管区)はこれまで、法人会組織の担当だったのが、北海道・東北管区の担当に変わった。今年1月に青森にやっと学びの拠点ができたと喜んでいた矢先にあの大きな震災があった。その日、仙台市にいたが、あと1時間そこにいれば巻き込まれていたが、運よく東京に向かうべく新幹線に乗ったので難を逃れることができた。震災の影響で東京以北の講演会は中止となったが、沖縄では開催することができた。沖縄に元気をもらいに来たと語った。話はどうしても震災のことに触れずにはいられなく、ひどい状況の中でも被災者の方が元気に頑張っている様子を時折言葉を詰まらせながら語る姿に会場はしんとなった。そんな心境と会場の雰囲気を明るくがらりと切り替えて、メーインの講話を進めた。
 “亭主力”の話では本を紹介しながら、これまでの亭主関白の見方を変える内容で、それによると亭主とは妻を補佐してもてなす役割であるらしい。亭主が変われば妻が変わる。妻が笑顔になると家が明るくなる。→社会が明るくなる→日本が良くなる。という壮大な理念らしい。
 また、あるお母さんの悩み相談では0点ばかりをとってくる子どもにどう対処したらいいかという内容。それに相談士は見方を変えるようにとアドバイスした。そこで0点でも毎回ちゃんと持ってくる素直さを褒めたところ、だんだん点数が上がり、その子は成長して、現在学校の校長になっているという。このように人間の見方尺度は違う。見方が変われば尺度が変わる。尺度を取っ払ってありのままに見ていくことが大事。苦難ひとつにしてもくよくよするのか、それを良いきっかけに変えていくのか。その心の捉え方の訓練は朝起きの勉強にあると結んだ。

 講演する田島康賢管区長

 地元嘉手納町からも大勢がつめかけた