感謝報告会

はいさぁ~い中部

2019年12月22日 22:00

 12月22日(日)中の町公民館にて感謝報告会が開催されました。 

感謝報告会は、純粋倫理の創始者丸山敏雄先生に感謝の意を表すため、創始者の命日(12月14日)にあわせて12月中旬ごろに開催しています。また、共に倫理を学ぶ会友の実践報告を通して、新たな実践普及の決意をさらに高めていく会でもあります。今回は会友4人が登壇し、それぞれの実践報告を行いました。
 夫と共に生きる喜びに感謝 泡瀬支部・Tさん(平成4年入会)

 平成25年5月末、ご主人が屋外での作業中に、くも膜下出血で倒れて緊急搬送されて手術したのを機に、4ヶ月の入院の間に脳出血3回、脳梗塞1回に加え、後遺症で水頭症、脳膿瘍に見舞われました。次々に起こる病気の不安や医療スタッフへの不満、主人を守れない自分の力不足に心乱れ、自分を見失い、心を奮い立たせてはまた沈み込んでいくということを繰り返していた日々だったと語りました。その頃、実家の父親も脳出血で倒れてから10年近くも意識のないまま入院しており、それとご主人が重なり、このまま主人の目が覚めないのでは、と不安でたまらない状態だった。そんなとき、会友からかけられた言葉に気づきがあり、どんな状態になっても主人を支え、元気な体にさせ幸せにするんだと、現実をそのまま受け入れるという決心をしました。
 そして入院中の実践として、ご主人が買い集めて倉庫に埋もれ放置された物の断捨離を始めました。共働きでご主人は家族とゆっくり過ごすことが少なく、物を買い集めることで満足していたのではないかと気づき、反省しました。そして子供たちと懸命にご主人を介護したところ、寝たきりで目が覚めない、店を維持できず食べていけない、という心配事は何一つ起きず、退院のときは要介護5の認定を受けていたが、奇跡的にも自分で歩けるまで回復しました。
「今は主人と二人で毎朝おはよう倫理塾に通うのが楽しみです」と語りました。「周りの人の暖かさに触れ、たくさんの恩の中に生かされていることに気づき感謝でいっぱいです。主人の病気のおかげで家族が支え合い、絆がとても深まったと感じています」と実践報告を締めました。

長男とゲーム 北谷支部・Nさん(倫理歴8年・子育て委員長)

 3人の子供のうち、一番上の小3の長男(9)がゲームを欲しがったものの、別のことに興味をもたせ、倫理の実践をしたことで、いま世間で問題視されている戦闘ゲームを長男に与えずに済んだというエピソードを語りました。
 長男が誕生日プレゼントにポータブルゲーム機がほしいと言ってきました。しかもソフトは戦闘ゲームだったため、Nさん夫婦は、たとえゲームでも人を殺したり傷つけたりするものはやってほしくないと長男を納得させ、別のゲーム機を与えたましたが、友達と同じポータルゲームやオンラインゲームがしたいと言われていました。そんなとき、学校から渡されたチラシに組踊の子供劇団員募集というものがあり、ご主人は「声が大きいから劇団に選ばれた」と長男をその気にさせてその劇団に入れさせることができました。
 5月から稽古が始まり、最初は遊び半分だったが次第にやる気が無くなり、やめたいと言い出してきた長男。しかし、夏休みに家族で組踊版シンデレラを観に行き、テレビ局のインタビューを受けたときの様子が放映され、新聞にも自分がやっている組踊版対馬丸の練習を頑張っていると特集記事が載り、その記事に長男が大きく写った写真が掲載されたりと、メディアで自分の姿が出たことに友達や親戚からも反応があったことでやる気モードにスイッチが入っていったという。
 10月の本番では無事演劇をやりきり、反響が大きかったため来年1月にもアンコール公演を行うことになりました。それに向けて今も週2回の稽古に励んでいます。劇団に入ってから仲間と一緒に舞台を成功させるという貴重な体験をさせることができ、さらに稽古期間中はゲームを欲しがることはなかったという。「今後も子供たちが熱中できることを一緒に見つける手伝いを親としてやっていきたい」と語りました。さらに「長男が劇団に入団した頃からおはよう倫理塾の100日皆勤に挑戦し達成することができました。夫と何でも相談し、一緒に励まし、長男への思いを一つにしたことが良かったと思っています」と、100日連続でおはよう倫理塾に通い続けたことや、倫理で学ぶ「夫婦の一致和合」を実践したことが今回の出来事につながったと振り返る。
 この体験を11月の子育てセミナーでも披露し、初参加のお母さんから「良いヒントを貰った」と言ってもらったという。そして最後に「今後も子育てセミナーと子供倫理塾からの情報発信を委員一同、一岩となって頑張ってまいります」と実践報告を締めました。

さりげないありがとうのメセージ 中北支部・Hさん(平成30年4月入会)

 現在、4人いる子供のうち次女のことについての悩みを倫理で乗り越えた実践報告をしました。
 次女は2年前からアルコールに依存してしまい昼夜を問わず酒を飲み、母親であるHさんにきつく当たることが多くなり、神頼み、ユタ通いなどもしたが改善せず、いっそのこと精神病院に入れたほうがよいのではと悩んでいた矢先、友人に誘われ、倫理に通うようになりました。
 初めのうちは、自分に降り掛かっている苦難があまりにも大きいと、講話の内容をうわの空しか聞けなかった。「どうしてこの年になってこんな思いをしなければいけないのか」と会員のKさん(同級生)にこぼしたことを覚えているという。子供たちが幼かったころ生活のために朝から晩まで働き詰めで子供たちと接してこれなかったことが原因ではないかと考えていました。
 倫理に入会して間もないころ生活倫理相談を受けたが、Hさんは意味が理解できないでいました。しかしある日、Mさんの実践報告を聞き、自分と似たような境遇だったことから、Mさんを目標とし、倫理の実践で自分の課題に取り組んでいくことを心に決めたという。
 Hさんは改めて生活倫理相談を受け、断捨離の実践をするよう勧められました。荒れ放題だった元夫の家を子供たちと一緒に大掃除し、以前から気がかりだった姑の年忌の法事も子供たちの力を借りて済ませることができました。元夫とは30年前に離婚していたが、まさかこんなことができるとは思っていなかったし、元夫に対する恨みの気持ちが断捨離によって少しだけ和らいだと語りました。
 そして、倫理ではセミナーなどのイベントへの参加を心がけ、特におはよう倫理塾にはほぼ毎日参加し、100日皆勤も目標80日を掲げ、達成できたという。次第に、次女に少しずつ変化が現れ、誘いもしないのにおはよう倫理塾にひょっこり姿を見せたり、基礎講座にも出席したり、倫理に参加するようになったという。また、看護師の資格を持っていた次女は、20年ぶりに看護師として病院に採用され、それも嬉しい出来事だったと語りました。
 今ではアルコールとも節度ある付き合いになり、次女から「ありがとう」とさりげなく言われたときは、我が耳を疑ったという。純粋倫理に心から感謝し、これからも残された課題にひとつひとつ取り組んでいくと実践報告を締めました。

倫理塾に通い明るくなれた私 都屋支部・Hさん

 Hさんは今年3月頃から体調を崩し体重が8キロも減り、きっと自分はガンなんだと思い込みました。しかし病院を渡り歩いても悪いところは見つからず、あまりの体調の悪さから、どうしたら楽に死ねるかと考えているとき、同級生のMさんに会い倫理に誘われました。
 とにかく体の状態が良くなるならと思い、倫理相談で2週間のおはよう倫理塾に参加するよう言われたものの、夜も眠れない状態だったのと、倫理に対して半信半疑でいたので実践できずにいました。しかし、夫も家族もHさんの体調不良を病気と診断されないのでなかなか理解してもらえなかったそうです。
 9月には身近な人が2人亡くなり、仲が良かった夫婦の奥さんが亡くなったときに残されたご主人から「妻に先立たれてとてもつらい」と言われたときには、涙が触れて止まらなかったという。その時、いま自分がここで命を絶ってしまえば夫も家族も友達も職場のみんなも悲しみ、苦しむだろうと考え、志なかばで逝ってしまった二人に対して申し訳ないと思うようになった。
 身体はしんどくても気持ちを切り替えて毎朝おはよう倫理塾に通い、家族のこと、日々のことを話しているうちに前向きになってきた。家族や周りからとても元気になっていると言われ、一番の喜びは体重が少しだけ戻ってきたことだと語りました。
 体調が回復してきたことで夫も畑仕事を気持ちよくできているようで、比嘉さんに優しいいたわりの言葉をかけてくれるようになったとのこと。さらに嬉しいことに、自分が元気になった姿に姉と妹が感動し、倫理に入会してくれたという。
 「つらいときに支えてくれた家族、周りの人たちに感謝し、あせらずゆっくりと前向きに生きていこうと思います。いま生かされていることに感謝し、毎朝自分の両親、夫の両親、仏壇に手を合わせています。出勤前には鏡の前で"今日一日頑張れ"と自分にエールを送っています」と実践報告を締めくくった。















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