2009年11月27日

「作歌の書」勉強会

短歌芸術論を学ぶ

 11月21日(土)会事務所にて島田光男特別研究員を講師に迎えて、「作家の書」勉強会第四講が開催された。(参加25名)作歌の書は島田特別研究員の右に出る人はいないと、受講された先輩方の言葉通りで、参加した会員は一字一句もらすまいと真剣な面持ちで受講していたのが印象的であった。
第四講
「鍬の土」
軒端に梅咲く浅い春の土を踏んで、われらは歌の旅に第一歩を踏み出した。
※ 行き行きて五十路の坂も越えにけり遂に寂しき道とは思はむ
※ この道に寂しき光常にありていくたりの人を行かしめにけり
前途は遥かである。しかし、一歩踏み出せば一歩近づく。一歩歩めば一日進む。遠ければこそ歩きごたえがあるというもの。歌を始めると生活に張り合いが出てくる。人生に生き甲斐を感じてくる。何か一つの力が体のどこかに飛びこんできたように思う。
今ふり返ってみると、これまでの生活にどれほどの意義があったか、芸術に背を向けていた我らの過去は乾燥した陰影の多い世界でしかなかった。
―丸山敏雄「作歌の書」よりー
本講は五講で終りです。残すところあと一講あるのみです。
「作歌の書」勉強会
 講義する島田光男特別研究員
「作歌の書」勉強会
 丸山敏雄先生の短歌に対する思いを学んだ



Posted by はいさぁ~い中部 at 10:59│Comments(0)
 
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